相棒の映画を楽しむキーワード「預金封鎖」 [テレビドラマ『相棒』]

相棒の映画を楽しむキーワードで前回少し触れた「預金封鎖」。これは、世界経済でも重要なキーワードとなっている。それが欧州危機によってキプロスで行われた「預金封鎖」のことだ。

預金封鎖とは、銀行が預けている預金者の口座を封鎖して、お金を引き下ろせなくすることをいう。相棒の劇場版ではしばしば銀行のシステムトラブルで預金が引き出せなく、ATMに並ぶ預金者の姿が映し出されていた。

預金封鎖をされると、給料日に給料が引き出せなくなる。つまり、預金者にとって死活問題にもなるわけだ。ただのシステムトラブルなら、復旧すればATMは使用できるのだが、預金封鎖が現実的に行われれば、大変なパニックが予想される。それが取り付け騒ぎだ。

取り付け騒ぎというのは、ある銀行が破綻するかもしれないという噂が流れて、一斉に預金者が銀行からのお金を引き下ろそうとすることだ。取り付け騒ぎで重要なのは銀行はいつでも預金者のお金を全額保護しているわけではないということ。

銀行業は預金者が預けたお金を企業に貸し出して利益を得ている。つまり、預金者が一部の貯金を引き出すぐらいなら対応出来るが、全ての預金者が引き出そうとすれば、当然、お金が足りないので口座が封鎖されることになる。そうなる前に銀行から預金を引き出すようにするのが取り付け騒ぎの本当の意味となる。

相棒の世界で取り付け騒ぎが起きるかは劇場版を見て頂ければいいのだが、キプロスの件を考えれば、相棒のリアルタイムの事件や出来事をネタにするという姿勢にはいつも驚かされる。
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