「相棒」はなぜ面白いか?プロデューサー「秘密」公開!トリックより大事な視聴者裏切る「犯行動機」 [テレビドラマ『相棒』]

東進ハイスクールの林修先生のまさかの冠番組がスタートした。その道に精通するエキスパートや芸能人が講師となり、林先生が逆に生徒役となって学ぶという中身だ。初回はテレビ朝日系の人気ドラマ「相棒」の松本基弘ゼネラルプロデューサーを講師に、「刑事ドラマの作り方」を学ぶ。林先生は「相棒」の熱狂的なファンで、「相棒」の脚本を自分書いてみたり、仲間内で「相棒イントロ」というゲームもやる。最初の20秒だけ見て、その回の犯人を当てる遊びだという。

■林センセイ「相棒オタク」だった!犯人すべて覚えてる

講義は「相棒」を題材にして始まった。「設定の作り方」について、ゲスト生徒のNON STYLE・井上が「決まったタイプのキャラクターが必ずいるというのはあるのか」と質問する。松本GPは「そんな風に考えたことはない」として、キャラクターは生い立ちなど細かいことを決めずに緩くしていた方が、後でやりやすいという。全体的にファジーにやるのが面白さに直結する要素のようだ。

「事件のネタ運び」ついては、キャラクターをどんな状況に置けば面白くなるかがカギだという。一例として、「右京と薫が手錠で繋がれていたら…」と松本GPが挙げると、即座に「喜多嶋舞さんが犯人の時ですね」と勝手に相棒イントロに正解する林先生。いや面白い。基本的に脚本家がやりたいことを尊重して、あとは最初の客であるプロデューサーがより面白くするための穴埋め作業をしているという。

トリックより大事なのは「犯行の動機」だ。「なぜこの人は殺人をしなければならなかったか」を納得できるところまで落とし込んでいく作業に、大変なエネルギーを注いでいるという。先程の例でいうと、「手錠をかけさせた奴は何がしたいんだろう」とまず考えるが、視聴者は2人への復讐だろうと考えるので、期待を裏切る別の理由にする。

井上が「他局の人が見たら盗まれますよ」というと、松本GPは「盗んで頂けるようなものがあれば…」なんていう。真似することができるならやってみたらというわけか、相当な自信だ。

http://topics.jp.msn.com/entertainment/tv/article.aspx?articleid=2007403

林先生は別に良いのだが、前に相棒の面白い特徴として述べたことがある点について説明してある。2102年2月の最初の回のブログ内容なので忘れている人も多いかも知れない。もう一度、掲載しておこう。

>他にも様々な相棒の魅力が存在するのだが、もう一つだけ述べておくと、今までの刑事ドラマの事件解決をさらにひねっているところだ。つまり、2時間ドラマのサスペンスより、もう一つ視聴者を欺く仕掛けがある。それが犯人だったり、トリックだったりする。この辺は脚本の面白さだろうか。警察の不祥事がよく取り上げられるというのも、相棒には多い気がする。「ひきこもり」といった社会問題なども取り扱うが、決して、答えを出しているわけではない。たまに1時間で詰め込みすぎて、最後まで話がいかないで終わることもあったりする。

この文章を読んでから、上の記事を読んでいただきたい。相棒は視聴者の期待を裏切る別の理由を考えているということだ。復讐のために手錠をかける。確かにありそうだ。だが、それだとありきたりなのでもう一つひねる。これが相棒の面白さとして、何度でも楽しく見れる仕掛けにもなっているわけだ。
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